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※赤字は休業日です

更新日時:2015.06/18

知らないと怖い!身の回りの化学物質の恐怖


知らないと怖い!身の回りの化学物質の恐怖

日本では環境汚染が叫ばれて半世紀が経ちました。最近では、中国から飛んでくるPM2.5や東日本大震災後の放射能の問題などに世間が敏感になっています。また、化学物質の危険性についても新聞や雑誌、テレビやインターネットの書き込みなどで良く目にするようになりました。

化学物質が人体に悪影響を与えることは周知の事実ですが、どのように体内に入り、具体的にはどんな影響があるのでしょうか?

化学物質が人体に与える影響は恐ろしい

化学物質は石油から出来ていて、石油の分子構造を操作して造られたものです。ですから自然界には存在しない不自然な物質なのです。自然な人体に不自然な物質を溜め込んでしまうので、体に良いはずがないのです。

長年かけて化学物質が体内に蓄積されると、赤ちゃんにも悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、出産に立ち会った男性からは、出産の際に破水した羊水が「シャンプーの花の香りがした」と言う話を何度も聞いたことがあります。これは、シャンプーの中に含まれる化学物質が子宮に蓄積していた証です。生まれる前の赤ちゃんが、化学物質が大量に含まれた羊水に包まれているなんて、考えただけで恐ろしいですね。

世界でも広がる化学物質の恐怖

厚生労働省の発表によると、出産時の臍の緒を成分分析したところ、約200種類の化学物質が検出されたそうです。

また、アメリカのエンバイロメンタル・ワーキング・グループ(EWG)が2004年に病院で生まれた赤ちゃんの血液サンプルを分析したところ、413種類の化学物質を検出したそうです。

インドネシアでは、スマトラ沖の地震の際、温暖な気候にも関わらず、日本人の一部の遺体だけは腐敗せずに識別できたそうです。食べ物などの口から入った保存料が腐敗しにくくしていたとも言われていますが、私もこの話を聞いたときはさすがにショックでした。考え方によっては、人間が生きてる段階でミイラ化しているということですからね。

化学物質はどうやって体に入ってくる?

口から入る「経口毒」

化学物質はどのような経路で人体に侵入してくるのでしょうか? その経路は主に3つと考えられています。まずは食べ物と共に人体に侵入する「経口毒」、次に呼吸と共に侵入する「経鼻毒」、最後に皮膚から侵入する「経皮毒」です。

●口から入る「経口毒」
普段から口にしている食べ物について考えてみてください。スーパーマーケットやコンビニエンスストアで売られているものを見るとほとんど全てのものに食品添加物が使用されております。野菜には農薬や殺虫剤が使用され、肉には成長を早めるためのホルモン剤と抗生物質が使用されています。
口から入る化学物質は、腸内細菌の善玉菌を減少させてしまいます。腸内環境が悪化することで病気につながっていきます。ただし、経口毒は腸内細菌のお陰で90%は体外に排泄され、残りの10%が体内に蓄積されると言われています。

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●呼吸から入る「経鼻毒」と皮膚から入る「経皮毒」
経口毒とは反対に、90%が蓄積されてしまう恐ろしい吸収が「経鼻毒」と「経皮毒」です。最近、化学物質過敏症という病気が増えてきています。化学物質に触れると頭痛や目眩を起こす病気です。他にも、うつ症状が出たり、不眠や手足の冷え、知覚障害などを伴う怖い病気です。

化学物質過敏症支援センターのアンケートにより以下の事が判って来ました。
「発症したきっかけは」の問いに、1位自宅の新築改装43%、2位殺虫剤や農薬の使用時19%、3位病院や美容院などの職場9%、4位排ガスや大気汚染5%の順番だったそうです。

「過敏症発病後に発症しやすい場所は」の問いには、美容院、理髪店、クリーニング店、ドラッグストア、家具売り場、靴売り場が挙げられたそうです。

また、「発症を促す物は」の問いには、香水、食器用洗剤、シャンプー、雑誌などの印刷物、園芸用農薬、ペンキ、ドライクリーニングした衣料、タバコの煙と回答されたそうです。

以上の結果の通り、化学物質過敏症の方々は経口毒では発症しないということです。経皮毒、経鼻毒がいかに怖いかが納得できますよね。

化学物質は脂肪が多いところに蓄積される

呼吸から吸収された化学物質はストレートに血管に入ります。経皮から吸収された化学物質は脂肪の多い皮下組織に蓄積され、許容量をオーバーすると一気に血液やリンパ液に流れ出します。。化学物質は脂肪が大好きで、脂肪と素早く吸着します。脂肪は腎臓で濾過(ろか)されないので肝臓に負担をかけ、肝臓障害を引き起こしたりします。分解しきれなかった化学物質は脂肪の多い体内のパーツに蓄積されます。

人体において脂肪が多い場所でまず連想されるのは脳です。脳は60%が脂肪でできています。化学物質は脳神経細胞の脂肪に溶け込んで脳に侵入します。その結果、認知症、アルツハイマー、自閉症、多動症、適応障害などの病気に悪影響を与えているのではと指摘されています。
また、乳房や子宮、腸膜や肝臓などの脂肪が多い場所にガンが多いのも頷けます。

化学物質から身を守るには

化学物質から身を守るには?

我々の身の回りを見渡した時、シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗濯洗剤、食器洗剤、漂白剤、殺虫剤、消臭剤、カビ落とし、香水、化粧品、歯磨き、毛染め、生理用品さらには住宅建材、壁紙、カーペット、畳、家具など、化学物質と触れ合うたくさんのリスクが溢れかえっています。

この有毒な化学物質から身を守る方策はないのでしょうか?

●化学物質から身を守る方策 その1
まずは、化学物質の入った物はできる限り使用しない。または食べないことでしょう。

●化学物質から身を守る方策 その2
第二に、皮膚のバリアを正常に保つことでしょう。つまり、経皮吸収を最小限に抑えるということです。 皮膚は本来バリアの働きを持っています。皮膚の表面を覆っている皮脂膜や常在菌が異物の侵入を防いでくれています。健康的な皮膚では、これらのバリアが正しく働いて経皮吸収を抑えてくれるということです。 しかし、合成界面活性剤の入ったボディーソープなどを使用すると皮脂膜を分解し常在菌を洗い流してしまします。その結果、免疫力が低下し、容易に化学物質が浸潤しやすい肌になってしまいます。化学合成された洗剤を使わないことも大切な方法です。

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●化学物質から身を守る方策 その3
そして、皮膚から入った物は皮膚から出すことです。つまり運動をして汗で出すということです。特に皮脂腺からは脂肪が出ます。化学物質は脂肪に蓄積されますから、皮脂腺からの汗を多くかくことでデトックスできるということです。 また、経皮毒を素早く排泄するためには、排泄経路となる細胞と細胞の隙間を確保することが重要です。隙間成分であるコラーゲンを強化して皮膚代謝を上げることで、デトックスのスピードアップが図れます。

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全てを排除するのは難しい

現状の生活環境や生活習慣の中で、化学物質をどんなに毛嫌いしても全てを取り除くことは不可能です。それならば最小限に抑える努力をしながらデトックスをしてうまく付き合っていくしかないのです。
これから先の人生がハッピーになるように参考にしていただければと思います。



筆者略歴
健康アドバイザー淺間真二 淺間 真二(あさま しんじ) │ 健康アドバイザー
1963年東京生まれ。健康業界に20年間以上携わり、全国各地で健康セミナーや講演活動、健康食品のプロデュースも行っている。
長年の研究や経験から、体作りの基礎として「腸を健康にすること」「体温を上げること」「酵素を摂ること」の3つの健康法を提唱している。

(講演や取材のご依頼はお問合せページよりお願いします。)

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