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更新日時:2015.04/16

冷え性と低体温症との違い 正常な体温維持が健康のヒケツ


あなたは冷え性?それとも低体温症?

私が提唱する健康の三本柱は①体温 ②腸内環境 ③酵素です。
人の身体が生命活動を行うのに、先ずは食べることが大切です。消化吸収を正しく行って栄養素を体内に入れるためです。それには、消化酵素と腸内フローラが大きく関わっています。
また、吸収した栄養素を血や肉や骨に変えたり、燃焼させエネルギーに変えたりする基礎代謝などの化学反応全てに関与しているのが代謝酵素です。

正常体温を保つことで腸内細菌が元気になる

健康を維持する上で最も重要なことのひとつに、正常な体温を維持することがあります。
我々人間が寒い冬や暑い夏よりも気候が穏やかな春や秋の方が活動的になるように、腸内細菌や酵素も動きやすい体温があるのです。

それでは、正常な体温とは何度のことをいうのでしょうか?
実は、36.2℃~37.2℃が正常な体温の範囲と言われています。その中でもベスト体温は36.5℃です。
36.0℃を下回ると身体の機能はどんどん低下します。例えば、たった1℃(35.5℃)体温が下がるだけで、免疫力が37%下がり、酵素の働きが50%下がり、代謝が12%下がってしまいます。
これにより、酵素の働きが落ちる=代謝が落ちる=化学反応が起こらない=体温低下という悪循環が起こってしまうのです

冷たいものの摂りすぎで腸内体温も低下する

冷たいものの摂りすぎに注意!

冷たいものの摂りすぎに注意!

ちなみに体温には「表面体温」と「深部体温」があるのをご存知ですか?
「表面温度」とは文字通り体の表面(皮膚)の温度のことを指すのに対し、「深部体温」は内臓の体温のことを指します。「深部体温」の適正は、腸内体温が38.0℃、肝臓体温が38.5℃、舌下体温が37.0℃です。

腸内体温は、アイスクリームや氷で冷やした飲み物、キンキンに冷えたビールなどを習慣的に身体に入れていると低下します。腸の温度が低下すると、消化酵素や腸内細菌の働きが非常に悪くなり、正しい消化吸収が出 来なくなってしまいます。

冷え性と低体温症は違う

実は、腸内体温は冷えとも深い関係があります。
冷え性は、腸の温度が下がった時に正常に保とうとして、心臓から一番遠い手足の血液をお腹に集めて温度を保とうと脳が命令し、血液が手薄になった手足の温度が下がることで起こります。
また、表面体温と深部体温のバランスを取ろうとして手足の血液を利用するため、冷えやしもやけなどを引き起こします。
そして、深部体温を慢性的に冷やしてしまうとバランスが取れなくなり、冷えの自覚症状がなくなります。明らかに代謝が落ちている自覚があるにもかかわらず、冷えを感じなくなってしまったら低体温症の疑いがあり ます。

まとめると、内臓の体温はキープしているけど手足に冷えを感じている人は冷え性です。
内臓の体温低下が慢性的に起こり、冷えの自覚症状の薄い人は低体温症かもしれません。低体温症の方は自力で発熱できない深刻な冷え性だと言えます。

最近では、年配者よりも若者や子供に冷え性や低体温症の人が増えているようです。生活習慣や環境を整えて健康的な身体を作るよう心がけたいですね。

体温を低下させないためには、冷たいものをたくさん摂ることを避けるだけでなく、生活習慣から予防することもできます。

①水を多く飲むこと
まずは水を多く飲むことです。特に水素水は悪玉活性酸素を水に変化させてくれるので、美容やダイエットにも最適です。積極的に飲むようにしましょう。

②筋肉をつける
体温の60%は、筋肉で作られています。筋肉運動で生み出されるエネルギーの70%が熱エネルギーに変換されます。運動不足による筋肉の低下は慢性的な冷え性を引き起こしてしまいます。

③お酒は控えめに
体温を作る要素の残り40%は、肝臓をはじめとする内臓で作られます。肝臓に負担をかけることが内臓の体温低下につながり、低体温症を引き起こしてしまいます。

④食品添加物をなるべく避ける
肝臓に負担をかける一番の原因は化学薬品や食品添加物などの化学物質だと考えられています。
化学物質は消化吸収の過程で腸内フローラにとても大きなダメージを与えます。腸管がボロボロになると異物を吸収しやすくなります。

冷えは冷たいものの摂りすぎだけでなく、運動不足による筋力の低下や化学物質の摂りすぎも原因だということを理解した上で、毎日を健康的に過ごしましょう。

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筆者略歴
健康アドバイザー淺間真二 淺間 真二(あさま しんじ) │ 健康アドバイザー
1963年東京生まれ。健康業界に20年間以上携わり、全国各地で健康セミナーや講演活動、健康食品のプロデュースも行っている。
長年の研究や経験から、体作りの基礎として「腸を健康にすること」「体温を上げること」「酵素を摂ること」の3つの健康法を提唱している。

(講演や取材のご依頼はお問合せページよりお願いします。)

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