20090417(金)
そのかゆみ、お風呂で"ごしごし"が原因では?! 皮脂欠乏性湿疹(ひしけつぼうせいしっしん)
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「年齢とともに体がかゆくなるようになった。」「冬になると乾燥してかゆくなる。」などの訴えを、皮膚科の診療でよく耳にします。こう聞くといかにも加齢や乾燥肌の体質が原因と考えがちですが、実は誤った入浴方法が原因となっていることが多いのです。 私たちの肌はアカとなって自然にはがれ落ちることで汚れがとれ、常に新しい皮膚が再生されるようにできています。ところが、石鹸を必要以上に使ったり(連日使用する必要はないくらいです。)ナイロンタオルやたわしなどでゴシゴシこすってアカをむりやり落とすと、直後はつるつるして綺麗になったように感じますが、大切な皮膚のバリア機能まで損なわれてしまいます。その後は皮膚が乾燥しやすく、わずかな刺激でもかゆみを生じやすくなってしまうのです。(ひしけつぼうせいしっしん皮脂欠乏性湿疹と言います。)また、慢性的にこすることで茶色い色素沈着も伴うこともあります。 石鹸をつかってごしごし洗わないと清潔でない、美肌にならないというのはもはや遅れた考え方です。洗い方に気をつければ肌本来の潤いがもどり、美しく健康な肌がよみがえるはずです。
スキン・ソリューション・クリニック 院長 脇田加惠 http://www.skinsolutionclinic.com/ | | |
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