20090320(金)
緑内障(りょくないしょう)について
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緑内障は、眼の奥にある視神経(眼に映った映像を脳に送る神経)が障害されて、その障害された部分に対応した視野(見える範囲)が欠けていく病気です。主な原因は眼圧(眼球の形を保つための内圧)の上昇であると考えられていました。しかし、最近では眼圧が正常範囲(10〜20mmHg)であっても、視神経そのものが圧迫に対して弱いために起こる緑内障が問題視されるようになりました。(正常眼圧緑内障といい、日本人の緑内障の約7割がこのタイプです。)眼圧が高くないからといって安心はできなくなりました。 緑内障は、初期段階では視野が欠けてきているということに気がつきません。もし、視野が狭いという自覚がある場合は、かなり進行している段階です。一度欠けた視野は回復することができません。障害が進まないように、眼圧を下げる目的で点眼薬や内服薬等を用いて治療を行います。 緑内障は、早期発見・早期治療をすることで充分な視野と視力を保つことが可能な病気です。決して高齢になってからなる病気ではありませんので、自覚がなくても1年に1回程度は定期的な検診を受けることをお勧めします。
水天宮藤田眼科 院長 藤田浩司 http://www.cojin.org/sfoc/ | | |
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