20090123(金)
3つの脂質異常症(高脂血症)
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血液の中には4種類の脂質が含まれていて、検診などでよく測定されるのがコレステロールと中性脂肪です。これらは体にとって必要な成分ですが、量が多すぎたり少なすぎたりすると動脈硬化を引き起こす原因にもなってしまいます。 以前は「高脂血症」という言葉が使われていましたが、2007年からは量が少ない場合も含めて「脂質異常症」という言葉が使われるようになりました。(「高脂血症」という言葉も従来どおり使われています。) では「脂質異常症」とはどういう病気でしょう。これは血液中に含まれる脂質が過剰、もしくは不足している状態のことで、大きく分けて3つのタイプがあります。
●高LDL(悪玉)コレステロール血症(LDL 140mg/dl以上) ●低HDL(善玉)コレステロール血症(HDL 40mg/dl未満) ●高トリグリセライド(中性脂肪)血症(トリグリセライド 150mg/dl以上)
いずれも心筋梗塞や脳梗塞など動脈硬化性の病気の原因となるので対処が必要です。原因(遺伝によるものか生活習慣によるものか)、タイプ、合併症の有無などによって、食事・運動療法、薬物療法などが選択されます。一人ひとりに合わせた治療が必要ですので「脂質異常症」が疑われたら、まず内科医に相談してください。
つぶく医院 医師 伊東 佳子 http://www.doctors-search.com/c-chuo/tubukuiin/ | | |
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