いきいき健康らいふ
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20081121(金)  頚椎症(けいついしょう)
Q.以前から肩こりがありましたが、2,3週間前、朝、寝違えた感じで、その後左肩から手にかけて痛みとしびれが出て、だんだん強くなるので困っています。


A.症状からは頚椎症、中でも頚椎症性神経根症と考えます。頚椎のある高位で左上肢を支配している神経が障害されて症状が出たものです。

 頚椎症には、頸部痛、肩こりなどの頸部周辺の症状が主体の変形性頚椎症、片側の上肢の痛み、しびれなどの症状が中心の頚椎症性神経根症、四肢のしびれ、手指の機能障害、歩行障害が主体の頚椎症性脊髄症の3つがあります。

 頚椎の加齢現象により、変形が生じ、また脊柱管、椎間孔に狭小化をきたし、周辺の神経、内部の脊髄、神経根が圧迫されて、症状が発生します。

変形性頚椎症、頚椎症性神経根症に対しては、鎮痛剤の投与や牽引などの物理療法の効果が期待できます。症状が強い時は、頚椎カラー(サポーター)などの固定で局所の安静を保持したり、ステロイド剤の投薬、注射、神経ブロックを行うこともあります。 

 少ない症例の頚椎症性脊髄症でも、初期の上肢症状に対しては同様の治療の効果はありますが、手指の筋肉の萎縮、歩行障害などが出現した場合には、保存的治療は無効な場合が多く、排尿障害が出た時には、脊髄の不可逆性的変化が起きる前に手術をしたほうが良いと思われます。

整形外科河合クリニック 
院長 河合清
http://www.eva.hi-ho.ne.jp/kawai-clinic/

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