2007年11月01日(木)
インフルエンザ
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インフルエンザは冬に流行する感染力の高い病気です。よく「かぜ」と混同されますが、のどの痛み、咳、鼻水などが中心で全身の症状が少ないかぜと異なり、インフルエンザでは高熱や筋肉痛、関節痛、頭痛、倦怠感など全身の症状を伴います。子どもや高齢者では肺炎や脳炎など命にかかわる合併症を起こすこともあります。
インフルエンザの予防にはワクチンが有効です。感染を予防する効果は成人で80%、高齢者で50〜60%、幼児では20%〜30%程度とけっして高くはないのですが、重症化を抑える効果があるとされています。ただし、ワクチンは4〜5ヶ月程度しか効果が続きませんし、流行するタイプも年によって違うので毎年受ける必要があります。受ける回数は13歳未満では2回、13歳以上では1回または2回とされています。13歳以上の場合、ある程度インフルエンザに対しての免疫がある場合が多いので、1回でも効果があると考えられています。
また、インフルエンザは飛まつ感染(咳、くしゃみで飛ばされたウイルスを吸い込むことによる感染)ですので、マスクや加湿器の使用も有効です。手洗いやうがいは普通のかぜに対しても有効なのでぜひ行ってください。
インフルエンザになってしまったら無理は禁物です。成人の方には抗ウイルス薬が有効ですし、未成年の場合でも合併症の予防や早期発見につながりますので、万が一、かかったかな、と思ったときは早めに医療機関を受診してください。
つぶく医院 医師 伊東 佳子 http://www.doctors-search.com/c-chuo/tubukuiin | | |
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