20091113(金)
ちゃんと知っていますか。インフルエンザワクチン
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今年は新型インフルエンザのため、ワクチンにも関心が高まっています。本来、インフルエンザワクチンは肺炎などの重症化予防が目的です。ワクチンのインフルエンザ発症予防効果は、50〜80%程度であると言われています。しかし、100%ではないにしろ予防することは無駄ではないのではないでしょうか。(副反応についてもいろいろな説があるのは事実です)なぜなら、インフルエンザ脳炎などは、発熱してから比較的短時間に発症しますが、抗インフルエンザ薬には脳炎の発症予防効果がなく、インフルエンザワクチンが唯一の予防方法といわれているからです。 また、理論的には季節性ワクチンは新型インフルエンザには効果がなく、新型ワクチンは季節性インフルエンザには効果がありません。今(10月末時点)流行しているのはほとんどが新型インフルエンザですので、今あせって季節性ワクチンを打っても今流行しているインフルエンザには効かないことになります。またインフルエンザワクチンの強い効果の持続は5ヶ月といわれており、接種時期と流行期間を勘案しての接種が重要です。なお、2回接種する場合の(季節性同士など、同種類のワクチン)間隔は4週間程度が望ましいとされています。
塙小児科医院 院長 塙 佳生 http://hanawa-clinic.com/ | | |
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