20090717(金)
突発性発疹症(とっぱつせいほっしんしょう)は2回かかる?…かも
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まず、突発性発疹症、いわゆる「とっぱつしん」のおさらいから…。この病気は生後6ヶ月くらいからかかる子が多く、生まれてはじめての発熱がこの病気であることもあります。38度から39度くらいの発熱が3−4日ぐらい続き、多くの子が下痢をします。また熱があるわりには機嫌がよいようです。解熱しはじめてから、体を中心に赤いはっきりとした発疹が出ます。この発疹は2−3日かけて消えてゆきますが、解熱してからのほうが機嫌のわるい子が多いようです。 さて本題です。「とっぱつしん」は2回かかるかもしれない病気です。 でも、中には不顕性感染といって、ウイルスはもらうけれども病気にならない人もいますが、多くはかかるのは1回だけのことが多いようです。昔は、この病気の原因がわかりませんでした。しかし、今はこの病気を起こすのはHHV6とHHV7(ヒトヘルペスウイルス6型と7型)の2種類あることがわかってきました。特に6型のほうは小さい子の、7型のほうは比較的年長児の「とっぱつしん」の原因になることが多いそうです。だから、原因が2種類あるので小さいときに1回、大きくなってもう一回かかっても不思議はありません。
塙小児科医院 院長 塙 佳生 http://hanawa-clinic.com/ | | |
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