20090220(金)
まず治療より予防!〜はしかは怖い病気です。〜
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数年前、高校生や大学生などを中心にはしか(麻疹(ましん))が流行したのを覚えていらっしゃいますか。はしかは一度かかると免疫力がついて二度とかからない、または、予防接種を一回受ければ一生大丈夫と認識されている方が多いと思います。しかし、実は予防接種を受けていても約10年程度経つと免疫力が低下し、はしかにかかることがあります。これを修飾(しゅうしょく)麻疹(ましん)と呼びます。この場合、わずかながらも残った免疫力のおかげで比較的軽症で済むため、本人ははしかにかかっていると気付かないことが多いです。数年前のはしかの流行は、この修飾(しゅうしょく)麻疹(ましん)の学生達が多数登校してしまったことが一因として考えられています。この経緯を踏まえ、就学時前の定期予防接種を1回から2回に変更、また、新たに中学1年生と高校3年生の学生達にも予防接種が行われることになりました。
はしかは現在でも特効薬はありませんし、肺炎や脳炎など命にかかわる重い合併症を引き起こすこともあります。一度はしかにかかっておき、免疫力をつければいいというわけにはいきません。まずははしかに絶対にかからないように、予防接種で確実な免疫力をつけることをお勧めします。
塙小児科医院 院長 塙 佳生 http://hanawa-clinic.com/ | | |
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