2008年01月15日(火)
生理不順
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今回は生理不順についてお話ししましょう。 日本人の場合、生理は28〜31日周期が多いのですが、実は24〜40日までは正常範囲とし、それ以外を治療の対象としています。 生理不順の原因を判定する場合、最も大切なのは婦人体温計で計った基礎体温です。これは、ホルモン分泌の状態を知り、排卵機能が正常に働いているか否かを判断するデータになります。 計測は、寝る前に枕元に基礎体温計を置き、朝、目覚めたらトイレにも行かずベッドの中で舌下に体温計を入れて計ります。原則として同じ時間に計ります。寝不足や深酒、体調を崩した場合には基礎体温表の備考欄にメモをしておくと医師の判断参考になります。 2〜3ヶ月記録を取ると、正常であればグラフが低温期と高温期の2相に分かれます。 高温になる時が排卵日で、黄体ホルモンが正常に働いている証拠になります。妊娠を希望する方はこの時期です。また、低温期だけでも生理があれば、無排卵性月経と呼びます。高温期がごく短い場合や、高温期の体温にバラツキがあれば、黄体ホルモンの働きが悪く、妊娠した場合でも流産しやすいのです。数ヶ月間のうち1回でも排卵が確認できたのであれば、卵巣に重大な機能障害はないといえます。時々、無排卵性月経があったとしても、深刻に悩む必要はありません。特に若い女性の場合は、まだホルモンの分泌機能が成熟していないことが多く、この様なことはよくある事なのです。 重ねていいますが、大切なのは基礎体温表を付けてみて、自分の生理周期や排卵が正常に行われているかをチェックすることです。見方がわからない場合は2〜3ヶ月基礎体温を付けて持って来てください。ご指導致します。
早川クリニック 院長 早川 篤正 http://hayakawa.clinic-tokyo.jp/index.html | | |
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