2007年09月01日(土)
コンタクトレンズについて
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日々眼科の診療をしていて、コンタクトレンズ(以下CLと略)の間違った使い方をされている方が意外に多いことに驚かされます。いくつか事例をお話いたしましょう。
1.何日も洗浄しない(外さない)。レンズの汚れは、雑菌が繁殖し目の粘膜に炎症をおこします。最近CLを使っていて「痛みがある」「充血しやすい」「目ヤニが増えた」などの症状がある方は要注意です。重症になると手術をしても失明する事さえあるのです。
2.CLをなめて入れ直す。異物感などを感じて一旦外したCLをきれいにするつもりでなめる方がいます。口の中は雑菌や食べ物のカスなどが多いものです。きれいにするつもりがかえって汚してしまう結果になります。
3.CLの貸し借りをする。若い方で特にカラーCLを使用している方に多い様です。目はひとりひとり形や大きさが違うので、目に合わないレンズを無理に使い傷付ける事もあります。使用中のCLを借りれば予期せぬ病気が感染する事さえあります。 これらの使い方がされる背景にはCLが日常生活に浸透し一般的になった反面、取り扱いが軽んじられるようになった事が原因だと思います。CL使用に際して最も注意すべき点は装用時間と洗浄です。それは正しい使い方を知り、装用ルールを守る事に他なりません。 次回は医療用器具であるコンタクトレンズが高度医療機器の取り扱いになったお話をいたします。
******************************************************** 参照ホームページhttp://www.cojin.org/hfoc/ 医療法人社団浩仁医会 水天宮藤田眼科・八丁堀藤田眼科 理事長 藤田 浩司 ******************************************************** | | |
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